クラシック名曲

クラシック名曲ランキング

クラシック名曲ランキングです。作曲家、曲名、Youtube動画、名盤の一覧。定番や有名な曲がそろっています。1位はバッハ「ロ短調ミサ曲。2位はワーグナー「ニーベルングの指環」、3位はベートーベン「第9」です。音楽サイト「digitaldreamdoor.com」が選出しました。

順位 曲名、作曲家、年、動画 解説
「ロ短調ミサ曲」

バッハ

(1749年)

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【日本語名】ミサ曲 ロ短調(BWV 232)
【英語名】Mass in B Minor

死の前年、バッハがこの世に遺(のこ)した最後の作品。1733年から亡くなる50年の前年まで、バッハが精魂傾けた作品だ。冒頭「キリエ(主よ)」の圧倒的な合唱や管楽器の超絶技巧は、バロック音楽の表現の域を超える。

カトリックやプロテスタントといった宗派をこえ、人間本来の宗教心への合一性の中に、最後の創作力をふるいおこしてまとめ上げた稀有(けう)の作品である。「ミサ曲 ロ短調」「BWV 232」とも呼ばれる。
「ニーベルングの指環(ゆびわ)」

ワーグナー

(1874年)

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【日本語名】ニーベルングの指環
【ドイツ語(英語名)】Der Ring des Nibelungen (The Ring of the Nibelung), WWV 86

オペラ。歌劇。

大抵のオペラは、原作者、台本作家が別にいて、作曲家がその台本をもとに作曲する。ところがワグナーは、ほとんど台本を自分でつくった。「指環」4部作はその典型で、彼はヤーコプ・グリムの「ドイツ神話」など、ドイツ風の天地創造の物語と、英雄詩「ニーベルンゲンの歌」を組み合わせ、それをインド哲学から得た「再生と輪廻(りんね)」の思想で肉づけし、その台本にもとづいて作曲された「楽劇」を、ギリシャ風の「祝祭劇」として上演しようと計画したのだった。

「悲劇が興行される古代ギリシャの首都アテネの1日の陶酔」の光景が、ザクセン王国の首都ドレスデンの宮廷指揮者だった35歳のワグナーの心をとらえた。この時、「指環」の骨格となる「ニーベルンゲン神話--ある劇のためのスケッチ」と「ジークフリートの死」の台本の構想が生まれた。しかし翌年、ドレスデンの革命決起に加わってザクセン王国を追われたワグナーは、至るところを放浪しながら借金の山をつくる。バイエルン国王ルートウィヒ2世の保護を得て、バイロイトの祝祭劇場で念願の「指環」4部作の上演を実現した時、彼は63歳になっていた。

古代ギリシャの祝祭劇と違って、現代の年表では特定の神々の祝祭日は決まっていないが、ワグナーはそれでも「指環」を「祝祭劇」と名づけた。それにはおそらく、自分自身の念願をやっとのことで達成したことへの「祝祭」の意味がこめられていたのであろうと思われる。

「指環」の物語を一口でいえば、天上の神々と、地上のさまざまな人間族(巨人族も含まれる)と、地下のこびと族との、黄金の指環をめぐる相克と、滅亡のドラマである。指環は、ラインの川底で乙女たちに守られていた黄金を、こびと族のアルベリッヒが強奪し、指環に造りかえたものだ。

指環には世界を支配する力とともに、強いのろいがこめられていた。このためアルベリッヒから一度指環を奪った天上の主神ウォータンも、大地の女神エルダの忠告によって手ばなさなければならないし、これを手に入れた巨人兄弟ファーゾルトとファーフナーも、たちまち殺し合いを演じてしまう。

ウォータンの娘でワルキューレ(女性騎士)のリーダーであるブリュンヒルデが、人間愛の美しさにめざめたため、神々の世界から追放されたり、そのブリュンヒルデが、ウォータンの孫に当たる人間の英雄ジークフリートと結ばれたり、怪物を退治して指環を手に入れたジークフリートが、こびと族の血を引く豪傑ハーゲンに暗殺されたり、ストーリーは、きわめてこみ入っている。

そのストーリーが、ワグナーの創案になる主要人物の性格を表す動機の組み合わせと、アリアとレチタチーボ(語りことばにふしをつけた部分)の区別がない無限旋律によって演奏され、歌われるのだから、はじめてワグナーのオペラに接した人は、長さと複雑さにまいってしまう。だが、このワグナーの世界が少しでもわかり始めると、今度はそのすばらしさにまいってしまう人が多い。
「交響曲第9番」

ベートーベン

(1824年)

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【日本語名】交響曲第9番ニ短調作品125
【英語名】Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125

ウィーン古典派の交響曲の中で初めて合唱を取り入れ、後の作曲家に大きな影響を与えた。

というより、ベートーヴェンによる先祖返り(元来シンフォニアは声楽と器楽の集合体)が、古典派の狭い交響曲概念から解放したともいえる。

曲の構想は古いが、本格的に取り組んだのはミサ・ソレムニス完成後であり、シラーの詩の選択から宗教的意味合いの強い曲であることが分かる。

3番以降、彼が求め続けたものはすべてここへと収斂する。
「運命(交響曲第5番)」

ベートーベン

(1808年)

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【日本語名】交響曲第5番 ハ短調 作品67(運命)
【英語名】Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

クラシック音楽のなかでも最もポピュラーな曲だろう。 また「運命はかくの如く扉を開く」という本人の言葉(疑問視されている)によって「運命」と呼ばれるが、作品自体とは関係がなく、日本だけの習慣である。

曲はベートーヴェンの交響曲中最も凝縮されている。

冒頭の「タタタターン」というリズムのモティーフが全体の基本骨子となっていて、さまざまに姿を変えて現れることで全体が緊密なつながりを持ち、がっしりとした曲に聴こえる。
「マタイ受難曲」

バッハ

(1727年)

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【日本語名】マタイ受難曲
【英語名】St Matthew Passion (Matthäus-Passion), BWV 244

現存する2つの受難曲のうちのひとつで、1729年に初演された記憶が残っている。

テキストは、ルター訳のドイツ語版による新約聖書「マタイによる福音書」により、福音史家(聖書の朗読)とイエスを中心としたレチタティーヴォで進められ、そこに群衆(合唱)他が入る。

管弦楽と合唱はそれぞれ左右2部に分かれ、それによって劇性を一層高めることに成功した。

大規模で深い宗教性と感情の表出など、他に例をみない高みに到達している。
「トリスタンとイゾルデ」

リヒャルト・ワーグナー

(1859年)

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【日本語名】トリスタンとイゾルデ
【英語名】Tristan und Isolde (Tristan and Isolde), WWV 90

1859年に完成した円熟期の作品。

「ジークフリート」を中断して作曲した。

トリスタン伝説を題材として、究極の愛を描ききった奇跡的な傑作。

登場人物も少なくストーリーもごく単純だが、その分人間の心理描写が精密で、徹底した指導動機の使用やさらに強烈な愛の持続を”無限旋律”という和声的に終止させない手法を使って描ききっている。

そして半音階的和声の使用が、無調主義の到来を促した点でも画期的な作品である。
「ドン・ジョバンニ」

モーツァルト

(1787年)

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【日本語名】ドン・ジョヴァンニ(罰せられた放蕩者)
【英語名】Don Giovanni, K. 527

ドン・ファン伝説は当時ヨーロッパ中に広まっていて、多くの戯曲とオペラがあったが、モーツァルト、ダ・ポンテのコンビはモリエールの戯曲やガッツェニーガのオペラなどの最新のドン・ファン像をもとに台本を作り上げた。

ダ・ポンテの魅力的な人物像をさらに倍化させたモーツァルトの手腕は見事としか言いようがない。

初演はプラハで行なわれ大好評を博したが、何ヵ所かの改訂を行った1年後のウイーン公演では成功はしなかったようだ。
「弦楽四重奏曲第14番」

ベートーベン

(1826年)

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【日本語名】弦楽四重奏曲第14 番ハ短調 Op
【英語名】String Quartet No. 14 in C-sharp Minor, Op. 131

1826年の作。

第13番で6楽章という多楽章形式の曲を書いたベートーヴェンが、さらに一歩進んで連続して演奏される7楽章の曲、あるいは7つの部分を持つ単一楽章形式というロマン派音楽を先取りしたような革新的な試みをしている。

全曲は緊密に関連付けられ、統一感を強く押し出している。

高い緊張感が持続する曲で、演奏する側も聴く側もなかなか大変な曲である。

晩年の中でもとりわけ内省的で厳しい世界を提示している。
「メサイア」

ヘンデル

(1741年)

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【日本語名】メサイア(救世主)
【英語名】Messiah (HWV 56)

宗教音楽の最高傑作と言われる。「ハレルヤ・コーラス」で知られる。

「メサイア」はヘブライ語で「救世主」の意。聖書を題材にキリストの誕生から伝道、受難、復活、昇天、新たな世界の始まりまでを表した。五十三曲から成る。クリスマスやイースター(復活祭)の時期に世界各地で演奏される。第二部の「ハレルヤ・コーラス」のほか、終曲の「アーメン・コーラス」が特に有名。

1741年にわずか1かカ月足らずで書かれ、1742年にヘンデル自身の指揮で初演した。

バッハの宗教曲のほとんどが教会での礼拝用なのに対し、ヘンデルはオペラハウスなどでのコンサート向けの宗教曲を数多く作った。「メサイア」もその一つ。聖書から引用した歌詞を基にイエス・キリストの生涯を描いている。(前川原悠子)
10 「春の祭典」

イーゴリ・ストラヴィンスキー

(1913年)

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【日本語名】春の祭典
【英語名】The Rite of Spring

バレエ音楽。ディアギレフのロシア・バレエ団委嘱の第3弾。

第一次大戦前夜の1913年、パリでの初演時大スキャンダルを巻き起こした。

冒頭から異常な高音で吹くファゴットや、めまぐるしく変わる変拍子の連続と、不協和音の固まり、強烈なリズムに時折忍び込む抒情的なメロディ。

当時としてはノイズ・ミュージックとしか聞こえなかったのかもしれない。 しかし、この曲の登場によって、耳は解放され作曲の幅は大きく広がった。